保育園で化石体験

10月15日は化石の日ということで、乳幼児を対象にした化石教室を開催しました。テーマは「かせきってなあに?」

今回は平日なので0~2歳児クラスと3~5歳児クラスに分けて二部制で行いました。保護者がいない中での初めての試み。いったいどうなるのでしょうか。

まずは0~2歳児クラス。普段保育の中でプロジェクターを使うことはほぼ無いので、薄暗い中大きく映し出される映像だけですでに興味津々。皆じっとスライドを見てくれていました。一つ一つのスライドにアニメーションをつけているので、内容は理解できなくても動きで楽しめるように工夫してみました。スライド自体の時間は10分間と短めにし、次は実物化石の触察体験。スライドで使ったアンモナイトやその糞化石、琥珀や鳥の足跡化石など、イメージがしやすいようフィギュアを順番に触ってもらいました。まだ乳児なのでどんな反応してくれるかなと不安はありましたが、触って感触を楽しんでいたり、塊の中から化石の部分を探していたり、予想以上の盛り上がりで正直びっくりしました。皆目がキラキラしていて、年齢では推し量れない知的好奇心の奥深さを感じます。今後の活動的にも良い経験ができました。

二部の3~5歳児クラスでは、より深く化石燃料も取り扱っていきました。石炭や原油の存在を知らなかったり、知っていても何に使われているか知らなかったりしてて、電気を作る火力発電であったり、車のガソリンであったり身近な物と紐づけていきました。海洋ごみなど環境問題にも取り組んでいるので、エネルギー問題にも関心を持ってくれたらと思っています。

幼児クラスでは実際に子どもたちの前で石割りをして、どんなふうに化石が出てくるのかを見てもらいました。ハンマー鏨はもちろん、保護メガネや軍手の大切さを伝えると後日、井形ブロックでごっこ遊びをする子がいました。子どもたちの吸収力や発想はホントに面白いです。

最後に実物化石の触察体験では、イチョウの葉や三葉虫、三葉虫の足跡化石、アンモライトなど乳児クラスの時より標本を増やして体験してもらいました。イチョウの化石はなぜかリンゴの匂いがすると大好評。イカの顎器にも興味津々で、液浸標本と顎器の付いたアンモナイトの化石、アンモナイトのフィギュアを見比べながら観察していました。キラキラするアンモライトも女の子たちに人気です。

職員からは「初めて触って面白かった」「化石によって肌触りも全然違うし、こんなに重いなんて知らなかった」「触れる体験ってやっぱり大事って思った」と感想をもらいました。

帰りには玄関にアンモナイトの化石だけ触れるように展示し、お迎えにきた保護者に子どもたちが教えてもらった話ができるようにしてみました。小さい子たちも一生懸命保護者に説明したり、一緒に触って驚く姿が印象的でした。

スライドで見た知識を触察体験で直に感じ、最後にアウトプットするという学びの導線を上手く繋げられたと思っています。今回の経験をさらに散歩先での遊びに繋げていきたいと思います。

他の園でもやってみたい方がいましたら、ぜひお声掛けください。

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